【実は遠回り?】補助輪が、お子様の自転車デビューを遅らせてしまうかもしれない理由。

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こんにちは!JykK Japanのヒデオです。

 

お子様がランニングバイクを卒業し、いよいよ本格的な自転車デビュー!

親御様にとって、それは我が子の成長を感じる、本当に喜ばしい瞬間ですよね。

 

しかし、同時に「次は何を選べばいいんだろう…?」という疑問が湧いてくるかと思います。 多くの人が当たり前のように選ぶ「補助輪付き自転車」ですが、実は、ランニングバイクでせっかく身につけたお子様の素晴らしい才能を、少しだけ眠らせてしまう可能性があることをご存知でしょうか。

 

今回は、その少し意外な理由について、自転車のプロとして、その仕組みから詳しく解説します。

 

ランニングバイクで身につく「本質的なバランス感覚」とは?

 

まず、二輪車が倒れずに走る原理を理解することが重要です。

 

動的なバランス調整

自転車は、ライダーが車体を傾け(リーン)、その傾いた方向にハンドルを微調整(カウンターステア)することで、重心を常にタイヤの真上に移動させ、バランスを保っています。

 

「倒れそう」を「立て直す」体験

ランニングバイクに乗ることで、子供は「車体が右に倒れそうになったら、自然と右にハンドルを切って体を起こす」という、無意識的かつ直感的な「立て直しの成功体験」を、何百回と繰り返します。

 

これが、補助輪なしで自転車に乗るために本質的に必要な「動的バランス感覚」です。

 

補助輪付き自転車が教える「異なるバランス感覚」とは?

 

一方、補助輪付き自転車は、物理的には「四輪車」です。

 

静的な安定性

補助輪は、車体が一定以上傾かないように物理的に支えるため、ライダーは自分でバランスを取る必要がありません。

 

逆の学習効果

最も重要な点はここです。補助輪付きの自転車で右に曲がる時、子供は遠心力で体が外側(左)に振られるのを、右側の補助輪に体重を預けて曲がります。右に倒れそうになった時も、右の補助輪を地面に押し付けるようにして安定を保つのです。

 

「支え」への依存

つまり、補助輪付き自転車は、「倒れそうになったら、倒れる方向とは反対側に体重をかけて、支えに依存する」という、二輪車とは全く逆の乗り方を子供に教えてしまうのです。

 

なぜ、これが「感覚のリセット」にあたるのか?

 

上記の通り、2つの乗り物は、バランスの取り方において正反対の成功体験を体に覚えさせます。

 

  • ランニングバイク:「傾きに、自ら寄り添いコントロールする」技術を教える。
  • 補助輪付き自転車:「傾きに対し、外側から支えられることに依存する」習慣を身につけさせる。

 

そのため、ランニングバイクでせっかく「動的バランス感覚」を掴みかけた子供が、次に補助輪付き自転車に乗ることで、その感覚が上書きされ、補助輪に依存する乗り方が体に染み付いてしまいます。

 

そして、いざ補助輪を外した瞬間に、ランニングバイクで得たはずの直感的な操作がうまく機能せず、ゼロからバランスを取り直す必要が出てくることが多いのです。 これが「感覚のリセット」の正体です。

 

結論:お子様の才能を、まっすぐに伸ばす選択を

 

ランニングバイクでお子様が身につけた素晴らしいバランス感覚は、一生モノの才能です。 その才能をリセットすることなく、まっすぐに次のステップへと繋げてあげること。それが、最もスムーズで、子供にとっても楽しい自転車デビューへの近道です。

 

JykK Japanでは、お子様のそんな大切な瞬間をサポートする、最高のキッズBMXをご用意しています。

 

ご興味のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

 


 

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