BSDとEmpireが手を組み、テキサス州オースティンでJAMを開催。印象に残ったのは、伝説的スポットとされる小さな縁石バンク。
だが、まずはパークでウォーミングアップ。
BMXの歴史や文化が根強いことでもよく知られるオースティン。なかでもHouse ParkはさまざまなBMX映像作品でも目にする有名なパークだ。
障害物を持ち込んで並べたり、さまざまの独創的なトリックやラインが生まれたりして面白い。これはBMXやスケートボードの伝統的な楽しみ方でもあるし、参加していたキッズたちが違う視点を持って楽しみ続けることを知ってくれていたら、それだけでJAMは大成功だ。
ある程度身体が暖まってきて、ストリートへと会場を移動。
ロケーションは街中に移り、メガホンをにぎったReed Starkが、伝説的なスポットだ〜っと紹介するわけだが、そこでカメラがその小さなちいさな伝説的カーブカット(縁石バンク)に焦点をあてる。
伝説的、そう聞いたら冗談半分でその理由を伺いたくなるほど小さなバンクである。
(ぴょーん、ぴょーんと、みんなが飛んでいく)
トリックバリエーションが尽きてきたころか、ぼーっと映像を観ているといつの間にかぶっ飛び大会になっている。1番遠くまで飛んだライダーの後輪が着地した位置に目印を置き、次の人はそれを目標に飛ぶ、あの伝統的な遊びだ。
からだの小さいキッズもかなりの距離を飛んで会場を盛り上げていて、車体が小さいからこのバンクでも飛びやすいのかな〜なんて考えていたらやはり、ぶっ飛んだDudeが悠々と飛び越していきゲームを見事にシャットダウン。
シンプルな気合い試しだけで大人も子供も一緒に盛り上がれる、それがBMX文化の素晴らしいところ。
どんなに小さな縁石でも伝説的なスポットになる、そのわけはBMXカルチャーの多様性や自由度に隠されているようだ。
これからも大切にしていきたい。