自らに潜在するクリシュナを見出したフレンチマン、ジョリス・クーロン。ヒンドゥー教の聖地インドでBMXライディングを展開する。
Joris CoulombがインドでBMXか〜、それに対してとくに不思議に感じることはなく自然に視聴開始。なんとなく映像のスタイルや伝えんとすることも予測がついてしまった。
ような気でいたが、9分と現代っ子には長過ぎる試聴時間のなかで僕の意識とふたつの目は画面に吸い込まれていき、エンディングではもはやこのまま終わってほしくないとすら思った。
予測していた映像のスタイルとやらも少なからず的を射てはいたが、そんな浅はかな予測は軽々と超越されるほどの映像作品だった。
映像に関しての細かな説明は省く。この作品は、観るひと自らでアンテナをびんびんに張って、いままで思ってもみなかったことを感じとってほしいと思う。それはなんでもよくて、ああインドってこういう国なのかとか、こういう文化が広がってるんだとか、意外に乗る場所あるんだなぁとか。
砂ぼこりと排気ガスで息苦しく、目もかすむような景色のなかに人生の小さな幸福を発見しながら、ジョリスのライディングを楽しんでもらいたい。
インド民族音楽のミュージックビデオと、発展途上国を追ったドキュメンタリー映像との間にBMXビデオを精巧に織り込んだマスターピース。👇
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